1-4-3 Rubyのputsを理解しよう
puts
メソッド
ここまでputs
を用いて数値や文字列を表示しました。
このputs
とは「どうやらRubyが用意する命令で、後ろに指定したものを表示しなさい、ということらしい」ということがぼんやり体験できたのではないでしょうか。
ご想像通り、puts
はRubyが用意する命令の1つです。このような命令のことをメソッドと呼びます。
puts
はRubyが用意する数あるメソッドの中でも、もっとも基礎的なものといえるでしょう。
ではその他にもどんなメソッドがあるのか?と気になるところでしょうが、はやる心をおさえてもう少しRubyプログラムの基本を学んでいきましょう。
nil
オブジェクト
実行結果に=> nil
と出力されたことに気付いたでしょうか。これは一体なんでしょう?
irbがRubyプログラムとして評価した実行結果は「戻り値」を持っています。この戻り値がnil
だとirbが教えてくれているのです。
ではnil
とはなんでしょうか。nil
は英語で「無」や「ゼロ」という意味です。
puts
メソッドは出力する命令で戻り値を何も返却する必要はないのですが、Rubyでは「無」を表すのにnil
というオブジェクトを定義しており、これを返却している、というカラクリです。